トップ > 最新情報 > 【報告】 2014年度精密工学研究所公開が開催されました。(2014年10月24日)
日時: 2014年10月24日(金) 9:30~17:00
場所: 東京工業大学 精密工学研究所 (すずかけ台キャンパス)
公開内容: 研究室公開および技術講演会
2014年度精研公開は2014年10月24日(金)に行われました。2013年は台風が接近してご参加のみなさんにご不便をおかけしましたが、今回は天候にも恵まれ、企業の研究者の方を中心に140名近い方がご参加下さいました。開催にあたっては今回も産学連携本部および技術部・精密工作技術センター/半導体MEMSプロセス技術センターの協力をいただきました。
午前と午後にラボツアーを3組ずつ組みました。午前が「知能化工学部門」「精機デバイス部門」「フォトニクス集積システム/セキュアデバイス研究センター」の3組、午後が「極微デバイス部門」「高機能化システム部門」「先端材料部門」の3組で、それぞれ1時間程度で見学、質疑をしていただきました。また、13:30からは大学会館において、技術講演会を開催しました。新野所長のあいさつの後、里達雄教授による「軽金属材料の最近の発展とものづくり技術」および横田眞一教授による「機能性流体ECFを用いたマイクロデバイス」の講演がありました。参加者は約60名で会場が満席となりました。里教授の講演では、アルミニウム合金を中心に、最近の加工法・処理法、解析法などの発展をもとに最新の加工プロセスの進展のようすについてわかりやすく紹介されました。横田教授の講演では、一様でない電界中において機能性流体ECFがつくるジェット流の性質を紹介され、微小化した際の優れた特性に着目して開発したマイクロデバイスが紹介されました。
参加者へのアンケート調査では、半数以上の方がダイレクトメールによる案内で参加されていることがわかりました。Webやメールによる広報に加え、今回は、大岡山駅、溝の口駅、すずかけ台駅に開催1週間前にポスター掲示を行いました。今後も効果的な広報の方法を検討して、幅広い方々にご参加いただけるようにしたく考えています。また、精研で行われている研究についてのアンケートでは、たいへん面白い(66)、まあまあ面白い(10)、普通(2)、つまらない(0)との回答で、概ね好評であることがわかります。公開全体に対する印象も、役立つ技術が多い(37)、役立つかも知れない(41)、役立たない(0)とご満足頂いております。各研究室の個別内容についても、深い興味が示されており、励ましのお言葉もいただきました。また、今後の方向性についても示唆に富むご提案をいただいております。このように精研公開は所員に今後の研究展開のためによい刺激となっており、また、具体的な共同研究などのきっかけにもなっております。これからも、産業界との重要な接点としてより有効なものとなるよう工夫しながら開催すべきと考えております。2015年は10月23日(金)に開催する予定で、準備を進めております。
(広報委員会委員長 中村健太郎)
研究室見学のようす(只野研) | 研究室見学のようす(進士研) |
技術講演会 |
追記:
『月刊生産財マーケティング』2014年12月号にて,精研公開についての記事が掲載されました。詳しくはこちら。