トップ > 最新情報 > 日本経済新聞、日刊工業新聞、電気新聞に記載されました.(2006年2月17日)
【東京工業大学とNEC、組織的な人材交流強化に合意】
東京工業大学とNECはこのたび、大学と産業界における研究者の人材交流強化の組織的な取り組みを開始することに合意し、双方の研究者のコミュニケーション促進のための産学交流セミナーを開催します。東京工業大学が若手研究者の人材交流を目的として組織的な取り組みを開始することは今回が初めてです。このたび開催する産学交流セミナーでは、産業界の現役研究者による講演とディスカッションをシリーズで行い、産業界のニーズ紹介と将来の基盤技術についての意見交換を行います。今回は、NECから海外を含む各界の表彰の受賞者など各分野のトップレベルの研究者を東京工業大学へ講師として派遣します。IT・ネットワーク分野からデバイス分野まで、幅広い領域の研究者が、世の中の技術動向や研究者としての体験談、ものづくりの素晴らしさ、これからの若手研究者への期待などを伝えます。なお、本セミナーは東京工業大学精密工学研究所の「P&I(注)フォーラム」の枠組みでスタートします。半年を1シリーズとし、初回は平成18年2月から6月までの半年間、実施する予定です。従来、産学連携活動として行われてきた企業との共同研究や企業研究者の非常勤講師としての受け入れ、企業による学生の実習指導などは、大学の教員と企業の研究員のつながりを延長した個々の人的交流を主としていました。近年、大学の知の活用や産学連携の強化が日本の国際競争力強化のために必要であるとして、大学・企業間のより活発な人材交流が求められています。
このたびの合意は、大学と産業界の間で、組織単位で人材交流を強化する取り組みとして、産学連携における新しい形の交流となることが期待されます。東京工業大学では、大学研究者全体を対象に、大学の研究者が産業界のニーズを知る手助けをしていきます。東京工業大学とNECは、今回の産学交流セミナーで、若手研究者のグローバルレベルの研究への挑戦意欲を湧き立たせると共に、「ものづくり」への意識向上を目指しています。さらに、その成果を教育・研究機関、政府、官公庁および産業界における新たな価値の創造に繋げ、社会への還元・貢献を目指していきます。なお、東京工業大学は、今回の産学交流セミナーITシリーズが成功裡に進めば、別の分野・業界によるシリーズの開催など、この試みの更なる展開を図っていく予定です。また、NECは今後、各大学との人材交流強化を進めることで、自社の研究開発力の強化につなげていきます。 以 上
(注)P&I:Precision and Intelligence Laboratory(精密工学研究所の英語名)