トップ > 最新情報 > JICAによる本研究所施設見学が開催されました。(2008年10月16日)
2008年10月16日木曜日に(財)大阪市立工業研究所が(独)国際協力機構(JICA)より委託を受けて実施している平成20年度集団研修「中小企業振興のための技術支援Ⅱ」無機化学工業/金属産業分野研修員による精密工学研究所の見学会が開かれました。本研修は国際協力の一翼として,開発途上国の技術者を対象とした集団研修事業であり,本所見学会は2002年から毎年開かれ,今回で第7回目になります。
今回の参加者はグランチャイ チャールズ氏(ガーナ),オウス レイモンド(ガーナ),ルクネツティ クマラゲ シャシカ ロシャニィ氏(スリランカ),ファンソフィナタン ウマリン氏(タイ),チャオスリマド デゥアンカモル氏(タイ)の研修生5名と,引率の大阪市立工業研究所渡辺博行氏および(財)日本国際協力センター研修監理員和田美貴氏の計7名でした。
本所では,北條春夫副所長から本学および本所の説明を受けた後,見学を行いました。
まず,先端材料部門機能評価研究分野(曽根正人准教授,柴田曉伸助教)では,ナノ・マイクロマテリアルについて説明を受け、知能化工学部門ヒューマンインターフェース研究分野(赤羽克仁助教)においてマルチプロジェクションシステムD-visionによるバーチャルリアリティーを体験し,大変楽しんでおりました。
次にR2-B棟に移動し,高機能化システム部門動的システム研究分野(川嶋健嗣准教授、只野耕太郎助教)では圧縮性流体を用いたロボットやシミュレーションを実体験し,次にセキュアデバイス研究センター(秦誠一准教授)で、MEMSへの応用を考えた金属ガラスなどの新材料の開発やコンビナトリアル化学の説明を受けました。
最後に、マイクロシステム研究センター(小山二三夫教授)で面発光レーザや集積光デバイスなどの最先端技術の説明を受け、活発に議論していました。(括弧内は説明者) 本見学会は2時間程度でしたが充実しており,研修生は皆,大変興味を抱いておりました。最後に研修生を代表し,チャールズ氏より感謝の意が述べられました。本所の見学会が研修生各国の技術発展の一助となりますことを期待しております。
最後になりましたが,本見学にご協力頂きました小林功郎所長,北條春夫副所長,香川利春広報委員長,各研究室および説明者各位,写真係柴田曉伸助手,事務室岸本清隆氏、平山洋子氏,および関係者各位に深く御礼を申し上げます。(文責 曽根正人)
JICA研修生および関係者一同との記念写真
ヒューマンインターフェース研究分野にて
動的システム研究分野にて
機能評価研究分野にて
マイクロシステム研究センターにて
セキュアデバイス研究センターにて