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JICAによる本研究所施設見学が開催されました。（2007年10月18日）

　2007年10月18日木曜日に（財）大阪市立工業研究所が（独）国際協力機構(JICA)より委託を受けて実施している平成19年度集団研修「中小企業振興のための技術支援Ⅱ」無機化学工業／金属産業分野研修員による精密工学研究所の見学会が開かれました。本研修は国際協力の一翼として，開発途上国の技術者を対象とした集団研修事業であり，本所見学会は2002年から毎年開かれ，今回で第6回目になります。
　今回の参加者はフセイニ　ヌベライム　パスカル　スグリ氏（ガーナ），アクバル　ハニフ　ダワン　アブドゥラ氏（インドネシア），ウイン　ウー氏（ミャンマー），コッタワッタ　チャミンダ氏（スリランカ），ドー　フイ　ラップ氏（ベトナム）の研修生5名と，引率の大阪市立工業研究所小林靖之氏および（財）日本国際協力センター研修監理員和田美貴氏の計7名でした。
　本所では，小林功郎副所長から本学および本所の説明を受けた後，見学を行いました。
まず，極微デバイス部門光デバイス研究分野（小林功郎教授）で光通信システムのための光エレクトロニクスの説明を受け，光信号処理の実験装置を見学しました。
その後，創造研究棟に移動し，知能化工学部門ヒューマンインターフェース研究分野（橋本直己助教）においてマルチプロジェクションシステムD-visionによるバーチャルリアリティーを体験し，大変楽しんでおりました。
先端材料部門機能評価研究分野（曽根正人准教授，柴田曉伸）では，ナノ・マイクロマテリアルについて説明を受け，活発な質疑がなされておりました。
次にR2-B棟に移動し，高機能化システム部門動的システム研究分野（香川利春教授，尹鍾皓助教，ハルスラクサナグントル助教）では圧縮性流体を用いたロボットやシミュレーションを実体験し，先端材料部門材料設計分野（若島健司教授）ではコンポジットや材料測定装置の見学を行いました。（括弧内は説明者）
　本見学会は２時間程度でしたが充実しており，研修生は皆，大変興味を抱いておりました。最後に研修生を代表し，ダワン氏より感謝の意が述べられました。本所の見学会が研修生各国の技術発展の一助となりますことを期待しております。
　最後になりましたが，本見学にご協力頂きました横田眞一所長，小林功郎副所長，佐藤誠広報委員会長，各研究室および説明者各位，写真係稲邑朋也助手，事務室平山洋子氏，および関係者各位に深く御礼を申し上げます。（文責　細田秀樹）

JICA研修生および関係者一同との記念写真

光デバイス研究分野にて

ヒューマンインターフェース研究分野にて

機能評価研究分野にて

動的システム研究分野にて

材料設計研究分野にて

研修生を代表し，見学の御礼を述べるダワン氏