トップ > 最新情報 > 精研公開が「東京工業大学すずかけ台キャンパス学術・研究公開」 の一環として開催されました。(2007年10月26日)
精密工学研究所公開が2007年10月26日(金)に開催されました。すずかけ台キャンパスでは,毎年秋に研究部局および教育組織が一丸となり,技術者,研究者,企業家,起業家などの専門家ならびに理工学系の学生を対象として「すずかけ台キャンパス学術・研究公開」を実施しており,精研公開もその一環として行われました。
当日は,朝からあいにくの雨模様となり,参加者の出足が心配されましたが,幸いに午後には雨も収まり,お蔭さまで100名を越える多数の皆様にご参加いただくことができました。
各研究室の公開では,最新の研究成果を見学していただくとともに,熱心な質問をいただき,大変有意義な研究交流ができました。学術研究公開のプログラムのひとつである学術講演会では精密工学研究所から本研究所非常勤講師の前野隆司先生(慶応義塾大学理工学研究科教授)に「人とロボットの触覚・感覚・心」と題してお話いただきました。ヒトの触覚の仕組みを分かりやすく解説いただいた後に,ヒトに学ぶ触覚センサの開発,ヒトに触感や滑り覚を呈示する触覚ディスプレイの開発等を紹介していただきました。さらにヒトとロボットの心や意識とは何かという大変哲学的な問題に関する先生の最近のお考えをお話いただき,スケールの大きなご活動の一端を伺うことが出来ました。 キャンパス学術・研究公開は最先端の研究や成果の公開とともに,地域住民や企業の方々,さらに進学希望の学生の皆様にも広くキャンパス内の教育研究活動をご覧いただくことのできる貴重な機会です。精研公開もこれからますます充実したものにしていきたいと願っています。
文責 佐藤 誠(広報委員長・知能化工学部門・教授)
*精研公開パンフレット(pdf)