トップ > 最新情報 > 新任職員着任挨拶(2006年4月1日)
平成18年度が始まり、極微メカノプロセス研究部門(客員部門)佐藤 一雄 客員教授, 光エレクトロニクス研究部門(客員部門) 江村 克己 客員教授,中村 隆宏 客員教授が着任しました.また新任職員(辛 徳 助手,加藤 智行 助手,張 暁友 助手,王 涛 助手,西迫 貴志 助手,遠藤 達郎 助手)が着任しました.
新任職員着任挨拶
極微メカノプロセス研究部門(客員部門)
佐藤 一雄 客員教授
平成18年4月1日から客員教授を拝命した佐藤一雄です.
情報機器,産業機械,医療,科学研究の分野で応用が進むマイクロマシン・MEMSの研究を1983年以来続けています.主にリソグラフィ・エッチングといった加工技術を展開して微細な機械システムの実現を図っています.また,マイクロ材料の加工性,機械的特性の評価など,工学的に未確立の諸問題に取り組み,マイクロ・ナノメータ領域の理工学の確立に少しでも寄与したいと考えています.
精密工学研究所の様々な分野の専門家とお互いに刺激し会う機会が増えることを喜んでいます.どうぞよろしく御願いします.
光エレクトロニクス研究部門(客員部門)
江村 克己客員教授
今年度から光エレクトロニクス客員研究部門に着任しました江村克己です。私は長年大容量光通信システム、フォトニックネットワークの研究開発に携わってきました。現在、次世代ネットワークの構築が議論されており、その上での新しいアプリケーションの実現を含め、新たな展開を支える技術のイノベーションに興味を持っています。現在は、NECの研究企画部で研究開発のマネジメントを行っており、如何に速く、効率的に技術イノベーションを実世界に展開するかを日々考えています。技術の進歩が速くなっている中で、産学連携の新しいあり方についてもいろいろと議論したいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
光エレクトロニクス研究部門(客員部門)
中村 隆宏 客員教授
この度、2006年4月1日付けで精密工学研究所光エレクトロニクス研究部門の客員教授として着任いたしました中村隆宏です。私は1988年に大阪大学基礎工学研究科の修士課程を修了し、その後、日本電気株式会社の光エレクトロニクス研究所光デバイス研究部に入社しました。入社後18年間に渡りアクセス系を中心とした1.3μm帯光通信用半導体レーザの研究に取り組み、2005年3月に母校の大阪大学工学部の博士を頂きました。
現在、滋賀県の大津にありますNECのシステムデバイス研究所の光機能回路TGで研究部長を務めており、文科省で進められている将来のスーパーコンピューターに向けて光インターコネクションを導入するため20Gbps以上の超高速で動作する面発光レーザ(VCSEL)を開発しております。本研究では、2005年度から小林 功郎教授、益 一哉教授、安藤 慎冶助教授にもご参加頂き光デバイス、LSIから実装に至るまでお世話になっております。今後、さらに産学連携の輪をより大きく、深くしていきたいと思っております。
このような機会を与えて頂きました本研究所に心から感謝しております。産学連携を通してお互いに発展できるように努力させて頂きたいと思います。今後とも、ご指導ご鞭撻を賜れますようにお願い申しあげます。
辛 徳 助手
4月1日付けで知能化工学部門認知機構研究分野の助手に着任しました辛徳(シントク)です。精研の皆様と一緒に研究を行うことができ大変うれしく思います。私は昨年3月に知能システム科学専攻の小池研究室にて博士学位を取得致しました。これまでは静止中で筋電信号を用いて人腕のトルクやスティフネスを推定する数式モデルを提案し、脳の運動制御に関する研究しました。精研では矢状面や運動中でもできるように拡張したいです。不慣れな点も多々ございますが、毎日頑張りたいと思います。今後とも宜しくお願い申し上げます。
加藤 智行 助手
平成18年4月1日付けで、極微デバイス部門 小林研究室の助手に着任致しました加藤智行です。
本年3月に横浜国立大学大学院工学府物理情報工学専攻にて博士課程を修了致しました。
これまでは光導波路を用いた共振器型の帯域透過フィルタの設計、製作についての研究を行ってきました。
現在は、博士課程で研究してきた光導波路素子の技術を活かし、光信号処理デバイスについての研究を行っています.
まだ、至らぬ点が多いかと思いますが、御指導御鞭撻のほどお願い申しあげます。
張 暁友 助手
平成18年4月1日付けで精機デバイス部門の助手に着任いたしました張暁友です.1999年10月に来日して以来、精密工学研究所内の進士・下河辺研究室に4年間在籍し,その間に進士助教授・下河辺教授のご指導のもとで、精密機械システム専攻(現メカノマイクロ工学専攻)の博士後期課程を修了致しました.その後,ナレッジネット株式会社に所属して,トヨタ自動車株式会社東富士研究所に2年半勤めておりました.
博士課程では,ナノメートルレベルの回転精度を有するラジアル磁気軸受の研究,トヨタで勤めていた期間,ロボットの制御の研究を行っておりました.この度,再び進士・下河辺研究室で研究を行うことができ大変うれしく思います。まだ不慣れなことも多く,ご迷惑をおかけすることも多々あると存じますが,皆様の御指導のほど宜しくお願い申し上げます.
王 涛 助手
4月1日付けで高機能化システム部門動的システム研究分野 香川・川嶋研究室の助手に着任いたしました王涛です.2002年10月に中国から留学生として来日し,3年間半香川・川嶋研で大変お世話になり,本年3月に本学総合理工学研究科メカノマイクロ工学専攻にて博士課程を修了いたしました.これまでは空気圧システムにおける各種制御機器の流量特性の計測および空気圧サーボ弁の特性解析について研究を行っておりましたが,電動または油圧システムに無い優れた特徴を有している圧縮性流体である空気圧システムを活かして非接触式搬送システムの研究に取り組んでおります.不慣れなことも多く,ご迷惑をおかけすることも多いと存じますが,どうぞ宜しくお願いいたします.また,中日の交流に貢献できるよう,努力していきたいと思います.
西迫 貴志 助手
平成18年4月1日付けで,高機能化システム部門知的システム研究分野 初澤・柳田研究室の助手として着任致しました西迫貴志です.昨年3月に東京大学大学院工学系研究科で博士課程を修了した後,科学技術振興特任研究員として1年間,同大学で勤務しておりました.これまで微細流路を用いた微小液滴および微粒子生成技術について研究を行ってまいりました.
精密工学研究所に着任して以来,周囲の環境の良さを日々実感しており,これから充実した時間が過ごせる予感にわくわくしております.何かと不慣れなことも多く御迷惑をおかけすることもあると思いますが,精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します.
遠藤 達郎 助手
平成18年4月1日より初澤・柳田研究室の助手に着任いたしました遠藤達郎です。本年3月に北陸先端科学技術大学院大学材料科学研究科機能科学専攻にて博士課程を修了し、助手として着任いたしました。これまではナノ構造を利用した局在表面プラズモン共鳴バイオチップの開発を行ってきました。精密工学研究所はバイオテクノロジーやマイクロ・ナノテクノロジーといった学際的な研究を行ううえで非常に恵まれた環境にあります。そのような環境で研究を行う機会を与えてくださった本研究所に感謝いたします。
新しい環境のため、ご迷惑をおかけすることが多々あるかと思いますが、精一杯努力していきますので、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。