トップ > 最新情報 > 第45回東京工業大学精密工学研究所知財シンポジウムが開催されました(2005年11月8日)
平成17年11月8日(火)に「精研シンポジウム(半導体知財シンポジウム)」が一橋記念講堂(学術総合センター2F)〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2)にて開催されました.本シンポジウムは、横浜市、エレクトロニクス実装学会(JIEP),精密工学会「プラナリゼーションCMPとその応用技術専門委員会」,日本真空工業会(JVIA),科学知総合研究所(SKIL) ,(社)日本半導体製造装置協会(SEAJ)、(社)日本特許情報機構(JAPIO)、半導体産業研究所(SIRIJ)、(株)半導体先端テクノロジーズ(Selete)、(株)半導体理工学研究センター(STARC)等、趣旨に賛同された多くの機関による後援を得て、内外から200余名の参加をいただき盛況のうちに終了いたしました。
昨年度に引き続き、第2回目となる半導体知財シンポジウムでは、世界の著名な半導体関連コンソーシアム、大学等に、研究開発戦略と技術移転のための知的財産の活用方法について紹介してもらい、技術移転を迅速的確に実行するためのポイントを学ぶと共に、半導体関連の研究機関であるサプライヤーと産業界のユーザの出会いの場として、知的財産を介した半導体産業の発展(IPイノベーション)に資する機会の創設を目指しました。
プログラム
09:30~09:40 東工大精研知財シンポジウムとビジョン
実行委員長(東京工業大学統合研究院兼精密工学研究所教授) 益 一哉
09:40~09:50 主催者ご挨拶
東京工業大学 精密工学研究所所長 上羽 貞行氏
09:50~10:30 「コンソーシアムの知財戦略-MIRAIプロジェクトの例」
技術研究組合 超先端電子技術開発機構 常務理事
MIRAIプロジェクトサブリーダー 増原 利明氏
10:30~11:10 「東京工業大学における産学連携と知的財産管理の取り組み」
東京工業大学 教授、産学連携推進本部知的財産・技術移転部門長
喜多見 淳一氏
11:10~11:50 「欧州IMECの知財戦略と産学連携」
IMEC, VP of Business Development Div. Ludo Deferm氏
11:50~13:00 昼食
13:00~13:40 「仏が世界に発信するLetiの知財戦略」
CEA/Grenoble,IP/Legal Dept. Head, Pierre Darier氏
13:40~14:20 「アナリストから見た半導体メーカーの知財戦略」
みずほ証券株式会社 エクイティ調査部 チーフアナリスト 若林秀樹氏
14:20~15:00 「ジャーナリストから見た電子機器/半導体/FPDの現状と知財」
日経エレクトロニクス 編集長 望月 洋介氏
15:00~15:20 休憩
15:20~16:00 「半導体研究開発の知財戦略」
東京工業大学 精密工学研究所 客員教授 大嶋洋一
16:00~16:40 「SEMATECHの特許技術の実用化」
SEMATECH VP of Strategy, Alex Oscilowski氏
16:40~ 閉会の辞
17:00~19:00 懇親会(P&Iパテントコンテスト受賞式)
また、シンポジウムと同時開催された第2回P&Iパテントコンテストでは、2004年1月1日~2004年12月31日までに国内で成立した特許のうち、国内外の大学(または学長),又はTLOが特許権者として含まれる半導体関係特許(IPC 分類で、H01L及びH01S)について パテント・オブ・ザ・イヤー(半導体産業に対して、実用的・実効的な貢献を期待される特許)の賞を選出しました。この賞は、大学研究者の特許取得活動をエンカッレジするために設けられた賞であり、技術、特許、市場の各専門家からなる評価委員により厳正に選定されたものです。
今回の受賞特許に関する情報が以下の通りです。
【パテントコンテスト受賞者(敬称略)】
特許番号 特許 第3544096号
発明の名称 「半導体集積回路装置」
特許権者 東京大学長,株式会社東芝
発明者 櫻井 貴康(東京大学教授)、黒田 忠広(慶應義塾大学教授)、
藤田 哲也,松原 玄宗 (順不同)
文責 大嶋洋一
(知的財産利用支援システム研究部門・客員教授)
益 一哉
(極微デバイス部門・教授)
会場の様子
増原氏講演
Ludo Deferm氏講演
パテント・オブ・ザ・イヤー授賞式:桜井先生