トップ > 最新情報 > 精研公開が「東京工業大学すずかけ台キャンパス学術・研究公開」 の一環として開催されました.(2005年10月21日)
精密工学研究所公開が2005年10月21日(金)に開催されました。昨年と同様に、すずかけ台キャンパスにある研究および教育組織が一丸となり、技術者、研究者、企業家、起業家などの専門家を対象として「すずかけ台キャンパス学術・研究公開」を実施しており、精研公開もその一環として行われました。
早朝に送電の故障による東急電車不通という思わぬアクシデントがあったため、午前中の出足が少し鈍り心配いたしましたが、お蔭さまで200名余りの方にご参加いただくことができました。
研究室の公開では、参加者の皆様から熱心な質問をいただき、大変有意義な研究交流ができました。学術講演会では精密工学研究所から極微メカノプロセス客員研究部門の田中真美客員助教授(東北大学)と光エレクトロニクス客員研究部門の並木淳治客員教授のお二人にご講演をいただきました。田中助教授は 「次世代医療福祉機器の研究開発」と題して、医療福祉機器の研究開発についての最新の動向についてわかりやすく語っていただきました。超高齢化社会を迎えようとしている我が国にとって大変重要な研究開発の分野であることをあらためて認識するとともに、ファインテクノロジーを標榜する本研究所も積極的にこの分野に取り組み、広く社会に貢献していかなければならないと思いました。
並木教授には「動き出した次世代ネットワークサービス」と題して、光通信を中心とした次世代ネットワークサービスの将来像について大変ユニークで分かりやすい視点からお話いただきました。 通信と情報処理が一体化して、ネットワークサービスはますます私たちの生活の中に深く浸透し、次世代の情報環境として進化を遂げています。マイクロシステム研究センターを中心として本研究所もこの分野への活発な研究活動を今後も展開していきたいと考えています。
大学の独立法人化が行われ、附置研究所の社会的役割も今まで以上に期待されてきています。キャンパスの外に向けた貴重な窓口の一つとして、研究所公開をさらに充実させていきたいと願っています。
文責 佐藤 誠(広報委員長・知能化工学部門・教授)