トップ > 最新情報 > 静粛工学セミナー(通算第40回)が開催されました.(2005年6月30日)
静粛工学セミナー(通算第40回)を平成17年6月30日(木)に本学すずかけホール内多目的ホールで開催し,学内外約40人の参加者のもと,下記最新のトピックについて話題提供と活発な議論が行われました. 本セミナー開催にあたり,ご支援いただきました関係各位に感謝いたします.
(1)「超指向性音響システム『ここだけ』の開発と応用」
酒井 新一 氏(三菱電機エンジニアリング)
限られた場所に音を提供できる画期的な超指向性音響システム「ここだけ」の簡単な原理と、開発した技術および応用について報告する。このシステムは音の提供場所以外を静音化できるメリットがあり、応用では、これまでのスピーカーとは違った使い方を紹介する。
(2)「音声信号の高能率符号化について」
宮坂 栄一 氏 (武蔵工業大学)
近年、通信容量は飛躍的に増大し、過程でのブロードバンド化も進んでいる。 オーディオの世界でも、100kHz帯域のスーパーオーディオ (DVD-Audio、SACD)も市場をにぎわせている。その一方で、一方で、映像、音声(音響信号)に対する高品質高能率圧縮技術も、飛躍的に進歩している。音声の高能率圧縮では、いわゆる非可逆な圧縮が行われるが、その殆どは、聴覚のマスキング特性を巧みに利用したものである。この技術は、聴覚特性を工学的に応用し成功した数少ないものの一つである。今回は、聴覚の基本特性を説明し、それがどのように高能率圧縮へ応用されているかを述べたい。
(3)「吸音材料の特性計測」
北條 春夫 氏 (東京工業大学)
各種,吸音材について,音響管を用いた同一実験条件の下で音圧反射係数を実験的に計測してみた.
(文責:松村茂樹)