トップ > 最新情報 > 精研談話会が開催されました.(2004年9月17日)
下記のとおり精研談話会を9月17日に開催されました.
講演者の土橋宜典先生は北海道大学情報科学研究科の研究者であり,日本を代表 するコンピュータグラフィックス研究者の一人です.講演は,「自然現象のシミュレーション」というタイトルで次のような概要でした.
コンピューターグラフィックスにおいて、自然現象のシミュレーションは重要な課題の一つである。自然景観やフライトシミュレータのための写実的な画像を生成するには、空や雲、水、煙、炎、雪、きりなどの表示は欠かすことができない。 また、リアルな仮想空間を構築するためには、映像だけでなく、サウンドも重要な要素となる。我々の研究グループでは、これらの現象のシミュレーションとレンダリングに関する様々な手法の開発を行っている。 ここでは、雲や水、大気の効果、風きり音などに関する研究を紹介する。
我々の研究では、リアルな映像とサウンドを生成するため、物理現象に基づいたシミュレーションを行っている。しかし、一般に、物理現象を忠実にシミュレーションすることは多くの計算コストを要してしまう。
そのため、グラフィックスハードウェアを活用するなど効率的な計算方法を開発している。
沢山の映像やデモを交えながらの講演で,間接光の効果による自然な建物の画像, 雲の動画映像,剣を振ったときに起こる空気の音,風の音などのデモを見ながら, その生成法について学ぶことができました.
会場からも,生成した画像の評価法などについて質問があり,議論が尽きませんでした.文責:長谷川 晶一
記
日時: 平成16年9月17日(金) 10:00-11:00
場所: すずかけホール 集会室1
講師:土橋宜典 助教授 (北海道大学情報科学研究科メディアネットワーク専攻)
タイトル:「自然現象のシミュレーション」