トップ > 最新情報 > P&Iフォーラムが開催されました.(2004年4月26日)
平成16年4月26日(月)に下記のとおり、P&Iフォーラムが開催されました。
平成16年4月から本研究所客員教授に就任していただいた大嶋洋一氏は、半導体メーカでDRAMの開発経験をもつ、現在の特許審査官としては異色の経歴をもつ方で、エンジニアへの知的財産に関する啓蒙活動を通じて半導体エレクトロニクス分野で活発に活動をされている。
大嶋洋一教授の紹介をかねて、P&Iフォーラムで「エンジニアのための特許入門」と題してご講演をいただいた。特許制度の基本から、特許戦略まで非常に幅広い講演であり、ここにまとめることは大変難しいので、いくつか強調された点をあげて紹介とさせていただきたい。
特許というとお金儲けという側面が強調されるが、お金儲けに至るまでには、様々な人の協力が要る。研究者であれば、その中の役割分担として、まずは、独創的な研究開発成果を特許出願することが重要であると強調された。また、最近は我が国を始め特許情報はデータベース化が進み、研究者が自分の成果やアイデアに感して、インターネットを利用してチェックすることができる。このような特許情報の技術情報源としての価値について強調された。さらに、特許戦略は、当該技術の歴史的位置づけや当該機関の戦略によってまちまちであり、当然大学もそれぞれ独自の戦略を打ち出すべき必要がある。例えば、基礎的な発明を出願するのであれば、その技術を活かした市場が早く立ち上がるような働きかけを含めた戦略性が必要である、と指摘された。参加者は、精研内外、約40名。 (益 一哉記)
日 時:平成16年4月26日(月)15時半~17時
場 所: 精密工学研究所(R2棟)6階大会議室
講 演 者 大嶋洋一客員教授(特許庁)
講演内容 「エンジニアのための特許入門
-特許取得から特許戦略までの基礎知識ー」