トップ > 最新情報 > 精研談話会が開催されました.(2003年12月3日)
12月3日(水)15:00より17:30まで、R2棟6階大会議室において精研談話会が開催されました。(担当:中村健太郎助教授)。今回の談話会は、東京大学の坂本慎一先生と熊本大学の宇佐川毅先生にご講演いただきました。
「音響特性予測計算法の開発とその応用 -すずかけホールの音響特性-」
坂本 慎一 助教授(東京大学生産技術研究所)
「周波数領域両耳聴モデルの開発とその応用」
宇佐川 毅 教授(熊本大学工学部数理情報システム工学科)
坂本先生は建築音響の専門家で、9月末にすずかけホールのラウンジと多目的ホールの音響特性を実測していただきました。今回のご講演では、ホール等の音響特性に関する基礎知識、測定法の初歩を解説していただいた上で、すずかけホールの実測結果についてご紹介いただきました。また、開発中の音場解析手法によるシミュレーション結果とあわせてご説明いただきました。
また、宇佐川先生には、人間の耳の能力、すなわち、話者を特定する力や音の到来方向を判定する力についてお話いただきました。人間はたった2つの耳でかなりの精度でこれらをこなしていることが理解できました。また、2つのマイクロホンで、同じような機能を果たす開発中の装置についてご紹介いただきました。
いずれも音に関するテーマでしたが、音という身近な素材に隠された新鮮な内容に、大変興味をひかれました。質疑も活発に行われました。(参加者30名)