トップ > 最新情報 > 精研談話会が開催されました.(2003年11月13日)
平成15年11月13日(木)午後3時より、下記講演会をすずかけホール集会室において開催致しました。
日時:11月13日(木)15:00-16:30
場所:すずかけホール2階集会室2
題目:「映像技術はどのように成り立っているか」
-技術史的視点から方式の不変性を指摘する-
講師:桑山哲郎先生 (キヤノン株式会社 国際標準企画センタ- ・千葉大学工学部 情報画像工学科 非常勤講師)
概要:
現在,映像技術はデジタル化が急に進み,多くの新しい装置が開発され,熱心な研究がすすめられている。ところが映像技術の歴史,たとえばクラシックカメラの歴史に知識を持っている者にとっては,まったく別種の見方がある。それは,最新のデジタルイメージングの分野で新たに登場する方式が,ほぼ 100年前,1900年ごろ用いられていた方式に酷似していることである。100年前には,カラーモザイクフィルターや面順次のカラー方式が用いされ,光軸に 45度方向に配置した直交ハーフミラーもカラーカメラには用いられていた。今回の講演会では,まず「工学技術としての映像技術はどのようにして成り立つのか」を論じる。続いて歴史的な資料を用い,時代を超えて不変な技術要素が映像技術には存在していることを論じる。(「エイムズの回転台形窓」や,「レンチキュラーステレオ写真」など,みて面白いデモサンプルを持っていく予定です。)