トップ > 最新情報 > 精研談話会が開催されました.(2003年8月21日)
平成15年度8月21日(木)に下記の要領で精研談話会が開催されました.
平成15年8月21日(木)に精密工学研究所R2棟6階大会議室において精研談話会が開催されました.今回の精研談話会は,特に金属材料工学をバイオ研究分野に展開して注目されております東北大学金属材料研究所 吉見亨祐助教授を講師として,「メゾポーラスFeAlの合成と応用」とい う題目で講演をしていただきました.講演者は,同時に東北大学学際科学国際高等研究センタープロジェクトリーダーであり,本講演は同センターにおけるプロジェクト研究の内容に関するものです.
同センターは,東北大学内の潜在的ポテンシャルを引き出すために研究スペース、高度な研究設備、研究費、豊かな交流の機会を優先的に提供する東北大学の全学的かつ横断的なプロジェクト研究推進機関であり,採択の重点研究プログラムは重要かつ緊急性の高い領域のテーマとして全学のバックアップの基に推進されます.したがって,講演された研究は,東北大学が大きな期待を寄せているものであります.
本談話会の参加者は24名と,暑い中,多くの方にご参加頂きました.
講演では,数パーセントにもおよぶ大量の空孔を熱的かつ安定に生成する金属間化合物FeAlを用い,点欠陥制御工学によるメゾポーラス構造生成機構や,そのポーラス構造を元にタンパクを配列させる機構や,それらの応用について詳細が報告されました.講演者のプロジェクト研究プログラムの詳細はhttp://www.cir.tohoku.ac.jp/yoshimi-p/をご覧下さい.本講演は約1時間におよび,またその後活発な議論がなされ,本講演内容のような斬新な境界領域研究に対する参加者の関心,および本研究所と他大学付置研究所との協力関係の推進に関する期待が感じられました.
最後に,今回の談話会の開催に当たり,ご参加頂きました皆様および関係者の御支援と御協力に感謝いたします.(文責:細田)