トップ > 最新情報 > 平成15年度新任職員着任挨拶(2003年4月1日)
平成15年度が始まり,新任職員(張 暁林助教授,栁田保子助教授,高村大也助手,岡田健一助手,森正人助手,竹村研治郎助手,稲邑朋也助手,長峰靖之技術専門職員,小屋畑洋平技官,本間喜恵事務官)が着任しました.
新任職員着任挨拶
助教授 張 暁林
この度、6月1日付けで知能化工学部門認知機構研究分野の助教授として着任いたしました張暁林です。1995年に横浜国立大学工学研究科生産工学専攻博士課程を修了し、その後、東京医科歯科大学保健衛生学研究科生体機能支援システム開発学専攻の助手として約8年間勤めてまいりました。
私は横浜国立大学に在籍した8年間(修士課程2年、寄附講座助手3年、博士課程3年)、ロボット工学を中心に学習制御、人工知能、視覚センサについて研究をしました。東京医科歯科大学に就職してからは主に生理学・解剖学を基にした眼球運動神経制御システムのモデリングや神経細胞の電気的等価回路、医療器械などについて研究を行ってきました。
私にとって、工学畑で十数年間勉強・研究した後、生物学と医学の領域に足を踏み入れることは、戸惑いの後に大きな喜びを感じることとなりました。エンジニアとしての医学領域には未開の肥沃の処女地が多いことを直感したからです。例えば、視覚センサを研究した私には生物の眼球運動の特徴から多くのヒントを得られ、ロボットは人間のような眼球運動を実現することは人間の視覚能力、特に立体認識能力を得るための鍵ではないかと考えるようになりました。この考え方を基にして、これまでのロボット工学の知識をベースに眼球運動制御神経システムをシステム制御工学の立場からモデル化し、ロボットの眼の制御に応用してきました。これ以外に、神経細胞の電気的等価回路など、神経の機能を工学的に実現するための研究をも行っています。精研では、材料から機械・電子・制御・などの冠たる専門家が揃っていらっしゃいますので、是非、私の研究にご興味を持って下さり、共同で色々な研究ができれば幸いと存じます。皆様のご指導ご鞭撻を賜れますようお願い申し上げます。
助教授 栁田 保子
この度、2003年4月1日付で、高機能化システム部門助教授に着任致しました栁田保子です。私は、1995年に本学生命理工学研究科バイオテクノロジー専攻の博士課程を修了した後、本学生命理工学部生物工学科助手に着任し、生命理工学研究科助手を経て、2002年3月より同研究科講師を勤めて参りました。
専門分野は生物工学です。遺伝子工学・細胞工学的手法を用いて、生物に兼ね備えられている遺伝情報、細胞情報、生体分子情報を工学的にデザインし、超生物機能を有するインテリジェントバイオシステムの構築を目指して参りました。特に細胞は生命体の基本ユニットであり、その中には生命活動を維持し、外部環境変化にすばやく応答するための生命情報分子ネットワークが張り巡らされています。この情報ネットワークの制御機構に着目し、外部からの物理刺激、特に微小交流電位に応答して、人為的に遺伝子発現などの機能制御を行える「電気刺激応答細胞」の構築研究に携わって参りました。
インテリジェントバイオシステムの有する超生物機能を工学的に有効活用させるためには、今やバイオサイエンス・テクノロジーだけではなく、超精密・微細加工技術によるマイクロ・ナノテクノロジーとの融合が不可欠です。今後はこのような融合領域における、将来を見据えた新テーマに挑戦していきたいと考えています。その上でも電気・機械・材料部門を有する本研究所は、最高の研究環境です。
新しい環境で研究を展開する機会を与えていただきました本研究所に心から感謝し、教育・研究に精一杯努力していきたいと思います。今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。
高村大也 助手
4月1日付けで知能化工学部門知覚情報処理研究分野の助手に着任しました高村大也です。今年3月に奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程を修了しました。
専門は自然言語処理で、人間の言語をコンピュータで扱うことが大きな目的です。特に、統計学習手法を用いた文書自動分類などについて研究をしております。
精密工学研究所どころか、東工大自体が初めての場所なので、何かと不慣れなことも多く御迷惑をおかけすることもあると思いますが、精一杯頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。
岡田 健一 助手
平成15年4月1日付けで、極微デバイス部門電子デバイス研究分野 益研究室の助手として着任致しました岡田 健一です。本年3月に京都大学情報学研究科通信情報システム専攻博士課程を修了致しました。精研の皆様と一緒に研究を行うことができ大変うれしく思います。これまでは、製造ばらつきを考慮した回路シミュレーション技術を中心に大規模集積回路の設計技術について研究を行ってきました。今は、博士課程で行った高周波アナログ回路素子のモデリング技術を発展させ、高周波アナログ回路技術について研究を行っています。まだ不慣れなことも多く、色々と御指導頂くことも多いかと思います。粉骨砕身頑張る所存でありますので、なにとぞ御指導御鞭撻を賜りますようお願いします.
森 正人 助手
4月1日付けで北條・松村研に助手として配属になりました森正人です。以前は計算工学専攻亀井研究室で「遺跡探査」の研究に従事しておりました。遺跡探査とは、従来、主に地質や鉱物資源調査等に用いられてきた物理探査手法を遺跡の調査に適用し、発掘することなく、遺構の分布や形状、埋設深度等を推定するものです。
機械とは関係のない分野におりました私が、ご縁あって、機械系の研究室にお世話になることになりました。不慣れな点も多々ございますが、周囲の皆様のご助力で、充実した毎日を送らせて頂いております。今後とも宜しくお願い申し上げます。
竹村研治郎 助手
平成15年4月1日付けで横田・吉田研究室の助手に着任いたしました竹村研治郎です.昨年,慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻にて博士課程を修了し,助手として勤務していました.これまでは多自由度超音波モータの開発と手術ロボットへの応用,およびパッシブフォースフィードバックを利用したマスタ・スレーブハンドの研究をしておりましたが,精密工学研究所では機能性流体を用いたマイクロアクチュエータ・マイクロマシンの研究に取り組んでいます.学際的な本研究所に少しでも貢献できるよう,努力していきたいと思います.よろしくお願いいたします.
稲邑朋也 助手
4月1日付けで、先端材料部門材料設計分野・若島細田研究室の助手に着任いたしました稲邑朋也です。大学院の5年間、肥後高島研でお世話になり、3月に学位をいただいたばかりです。
現在は主に、大学院時代に習得した透過型電子顕微鏡による結晶構造・材料組織解析を手段として、TiNiに変わる新しい形状記憶合金の開発に携わっております。
まだ不慣れなこともあり、ご迷惑をおかけすることも多々あると存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
長峰靖之 技術専門職員
4月1日付けで機械工場に配置換えになりました。2年弱ほど応用セラミックス研究所技術室に所属しておりましたが、再び精研への異動となりました。精研とは異なった応セラ研での経験を生かし、これからもまた新たな気持ちで励んでいきたいと思います。まだ何かと至らない点も有るかと思いますが、今後とも皆様のご指導のほど宜しくお願い申し上げます.
小屋畑洋平 技官
今年4月1日付けで機械工場に配置換えになりました小屋畑洋平です。以前は応用セラミックス研究所の機械工場に勤務していましたが一年間の機械加工の勉強のため今回の配置換えとなりました。
始めは同じ機械を使う工場での仕事の違いに驚きましたがこちらの工場の機械加工の技術を身に付けられる様頑張りたいと思います。一年間という短い期間ですが皆様どうぞよろしくお願いします.
本間喜恵 事務官
この度,4月1日付けで事務掛に配属されました本間喜恵です。すずかけ台キャンパスの自然の美しさを感じ,四季の移り変わりを楽しみにしています。
初めての職場で,先生方にご迷惑をおかけしているかと思いますが,今後ともよろしくお願いします。