トップ > 最新情報 > 【NEW】2013年度精研公開が行われました。(2013年10月25日)
*パンフレットはこちらからダウンロードできます。
2013年精研公開 報告
2013年10月25日(金)、毎年恒例の研究所公開を行いました。当日はあいにくの台風模様の天候でしたが、約100名の来訪者があり、講演会や研究室見学で活発な意見交換を行うことができました。
前回から各研究室の研究内容をコンパクトに紹介する技術講演会、見学ツアーをはじめました。これが好評だったため、今回も2つの技術講演会、午前と午後に3コースの見学ツアーを企画しました。これらは産学連携本部の協力の下で広報が行われ、事前申込みとしましたが、台風のためキャンセルせざるを得なかった方が相当数あったのが残念でした。技術講演会のテーマは下記のとおりでした。
【技術講演会Ⅰ】(材料・機械系)
(1)「加工‐半溶融成形法による高循環型ナノヘテロ構造合金の創製」 先端材料部門 里 達雄 教授
(2)「圧縮性流体の基礎と応用」 高機能化システム部門 香川 利春 教授
(3)「歯車の挙動を診る,観る,聴る」 精機デバイス部門 北條 春夫 教授
(4)「産学連携の進め方」 産学連携本部 市原健介 教授・本部長代理
【技術講演会Ⅱ】 最新の精研(電気・情報系)
(1)「RF CMOS集積回路技術とその新展開」 極微デバイス部門 益 一哉 教授
(2)「光通信システム高度化に向けた光信号処理技術」 極微デバイス部門 植之原 裕行 教授
(3)「ビッグデータ時代のソーシャルメディアからのテキストマイニング技術」 知能化工学部門 奥村 学 教授
(4)「産学連携の進め方 電気・情報系の事例を中心に」 産学連携本部 髙橋秀実 特任教授・技術移転部門長
午前の見学コースは(1)知能工学部門コース、(2)極微デバイス部門コース、(3)フォトニクス集積システムセンター・セキュアデバイス研究センターコースの3つ、午後の見学コースは、(1)精機デバイス部門コース、(2)高機能化システム部門コース、(3)先端材料部門コースの3つでした。それぞれの内容は以下のとおりで、引率者付のツアーとして効率的に見学を進めていただきました。
(午前1)知能工学部門コース(奥村・高村研,中本研,佐藤誠・長谷川研)
Webテキスト処理,嗅覚ディスプレイ,マルチモーダルインタフェース,インタフェースロボ
(午前2)極微デバイス部門コース(益・伊藤研,植之原研,中村・田原研)
高速・高周波波CMOS集積回路,光信号処理技術,光ファイバを用いたセンシング
(午前3)フォトニクス集積システムセンター・セキュアデバイス研究センターコース(小山・宮本研,小池研,金研)
面発光レーザ,マイクロ・ナノ光デバイス,BMI,MEMSマイクロポンプ
(午後1)精機デバイス部門コース(北條・松村研,進士研,精密工作技術センター)
動力伝達系の動的挙動の可視化と診断,医用機械デバイス
(午後2)高機能化システム部門コース(横田・吉田研,香川・只野研,初澤・柳田研,半導体MEMSプロセス技術センター)
機能性流体アクチュエータ,流体計測・制御技術,外科手術ロボットシステム,バイオMEMS
(午後3)先端材料部門コース(細田・稲邑研,堀江研,里・曽根研)
生体・医用・エネルギ材料,先進軽合金材料,(接着技術),マイクロ実装機
また、基調講演として、2013年4月に着任した中本高道教授(知能化工学部門)による「ヒューマン嗅覚インタフェース」に関する講演会を行いました。これまで当研究所では、画像や触覚に関わる仮想現実感などインターフェースの研究が活発に進められてきましたが、嗅覚という新たなモダリティが加わったことになります。
研究所公開は、研究成果を発信すると同時に、参加いただいた方々からご意見をいただける貴重な機会となっており、次の研究展開を考える上で所員にとって重要な行事となっております。2014年度も10月に開催予定で準備を進めており、今後、ホームページ等で詳細情報をお知らせします。広い分野からの多数の皆様のご来訪を所員一同お待ち申し上げます。
(文責 広報委員会委員長 中村健太郎)