トップ > 最新情報 > 【報告】 精研談話会が開催されました。(2014年1月20日)
精研談話会報告
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日 時:平成26年1月20日(月)15:30-17:00
場 所:R2棟6階第3セミナー室
テーマ:弾性表面波デバイスの液滴制御および液体計測への応用
講演者:近藤淳(静岡大・教授)
参加人数:25名
弾性表面波(Surface Acoustic Wave; SAW)は固体の表面付近にエネルギーが集中して表面に沿って伝搬する弾性波動であり、レーリー卿がその存在を理論的に示したのでレーリー波とも呼ばれる。圧電基板上に櫛形電極を形成して励振・受信する方法が発明された後、通信用フィルタとして発展し、現在では携帯電話などの無線機器には無くてはならないデバイスである。この精研談話会では、SAWデバイスのフィルタ以外の使い道として、基板上での液滴の移動、霧化、物性測定について精力的に研究を進めておられる静岡大・近藤淳先生に、この技術の基礎と最近の成果について講演頂いた。実際に液滴が移動したり、飛翔する動画を多数交えた分かりやすい解説であった。近藤先生はこれらの技術により、基板上でさまざまな分析を行うことを目指しており、今後の発展が期待される。当研究所の中本研、中村・田原研のほか、総合理工学研究科・黒澤研、理工学研究科・蜂屋研などいくつかの関連研究室から職員、学生が聴講し、充実した質疑応答を行うことができた。
文責: 中村(内線5052)